私たち整体技能研究所(以降MSL)は整体とは一体何かという根本的な疑問から数名の賛同者から始まった研究所です。

 

”整体とは”と一度検索してみてください。おそらく各整体院や整骨院などのホームページの一ページにある記事が並ぶと思います。それら一つ一つ見てもらえばわかりますが、おおまかに中国発祥説やカイロ、リラクゼーションとの違い、整骨院と何が違うのかが説明してあるはずです。

 

そして整体はどんな事をするのかは全く定義付けられていないこともわかります。一般的にあん摩マッサージ師、鍼灸師、柔道整復師はどのような生業でどのようなことをするのかは調べればわかります。カイロは骨に着目しリラクゼーションは心と体の緩和と出てきます。

 

つまりは整体が何をするのかというのは整体師一人ひとりに委ねられています。予防なのか治療なのか、筋肉なのか骨格なのか、神経、脳、筋膜、エネルギー、重心、姿勢、細胞、果ては前世などもあります。

 

特に日本ではもはや定義付けは無理でしょうしする意味合いもないでしょう。各先生方がセミナーや協会を作り技術を広めていますが、技術の再現性という問題もあります。施術内容の定義付けや統一は無理だと言わなければならないでしょう。

 

できるとすれば世界共通の最新の解剖学的理解、アカデミックな学問としての理解の共有や統一は必要でしょう。科学的根拠の事です。ただしこれは整体師と言うよりは治療家を対象にした高度な話でしょう。


そこでMSLを作るにあたり様々な店で”体を触り何らかの良い変化”を提供してきた数名と、今までスタッフとして関わった店や客として行った店の話をしました。それらの店舗の問題は上記の技術の統一や知識のアップデートなどの話以前の問題が浮かんできます。

 

その心構えで体を触っているのですか?

 

その知識で身体について忠告しちゃうの?

 

その言葉使っちゃいけないよ!

 

研修時間その程度でしかも指導者がこの程度なの!?

 

などなど…

 

要は整体師としての心構えや最低限の知識、身体を触る技術が全く備わっていない人が整体師を名乗れるのです。一つの店に通い指名をせずにいる方は、当たりハズレを感じたことがあると思います。話を聞くと全く要領を得ない返答をされるなど技術以外の点でも感じることがあるでしょう。

 

そこでMSLは(ちょっといい整体師)を目標に技術や知識の提供を行うための研究や育成をするために発足しました。